情報セキュリティ講座(25) WAN

事業者が提供する、LANなどのネットワークを繋ぐサービスが、WAN(Wide Area Network)です。

専用回線は、それだけにしか使わない回線です。かつて使われた、高速デジタル回線が該当します。

現在主流なのは、回線を共有して使う交換回線で、IP-VPN、広域イーサネット、フレームリレーなどがあります。

IP-VPNは、通信業者が提供する専用のIPネットワークでVON(Vertual Private Network)を構築するものです。IPパケットの前にMPLS(Multi Protocol Label Switching)というラベルをつけて、高速で情報を転送します。

広域イーサーネットは、フレームベースで専用通信を行うサービスです。やはりMPLSでデータを高速に転送します。

かつてはフレームリレーという仕様もあり、やはりフレームベースで専用接続サービスを行いますが、速度が遅いので、最近はIP-VPNや広域イーサーネットにとって代られているようです。

WANとLANを接続するサービスとして、FTTH(Fiber to the Home)やADSLがあります。FTTHは、光ファイバーを建物内に引き込むサービスです。ONU(Optical Network Unit)で光情報を電気信号に変換します。

ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)は電話回線でデジタル通信を行う技術です。日本ではISDNというサービスですが、2024年にはサービス停止予定です。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。