世界史を変えたパンデミック

コロナウイルスが猛威を奮い、世界中で大変な影響を及ぼしています。この本では、ウイルスや細菌がもたらす疫病が、世界史においてどのような影響をもたらしてきたのか、解説されています。

ローマ時代のマラリア、中世ヨーロッパのペスト、幕末日本のコレラ、第一次大戦のスペイン風邪(インフルエンザ)など、疫病は人類歴史に大きな影響を与え、パンデミックとして記録されています。人類は、対策方法や治療法を発明しては、これに対応してきました。

現在のコロナウィルスと、これらのパンデミックの大きな違いは、大量の人間が高速で移動できる交通手段を人類が手にしているということだと思いました。ローマ時代なら、マラリアが世界中に広がることはありませんでしたが、現代では一日でウィルスが世界中に広がってしまいます。その一方で、人類はこの100年で、抗生物質やワクチンなど、強力な治療方法を手にしました。

コロナウィルス禍とそれに対する対応が、今後どのような進展を見せるのかはわかりませんが、長い人類歴史の中でも、記録される事件となることは間違いないと思います。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。