情報セキュリティ講座(90) 無線LAN
無線LANにおいては、電波で通信するため、盗聴が容易です。そのため、有線LAN以上に情報セキュリティ面を考慮する必要があります。
無線LANでは、SSID(Service Set Identifier)というネットワーク上の識別子を使用します。スマホでネットワークを探すときに、たくさんアンテナが立つので、よく見かけますね。
最近は、駅やホテルで、無料Wifiサービスが提供され、誰でも使える共用のSSIDがあります。パスワードも不要だったりしますが、便利な反面、セキュリティ上はとても危険です。
無線LANは、暗号化通信が行われます。暗号方式は、かつてはWEP(Wired Equivalant Privacy)が主流でした。しかしWEPは脆弱性が指摘され、現在ではWPA2(Wifi Protected Access)が主流です。暗号アルゴリズムとして、AESが採用されています。
最近は、事務所内でも有線LANから無線LANに切り替えることが進んでいます。事務所が固定席ではなく自由席となり、テレワークも進むと、無線LANを前提としたネットワーク構成とせざるを得ません。アクセスポイントまでは有線LAN、そこから先は無線LANという構成が、多くなってくると思います。